俺様編集者に翻弄されています!
「待てって言ってるだろ……耳付いてんのか!?」

 走り出そうとした刹那、突然腕を取られて脇道の路地へ引き込まれた。


「ひっ!?」


 この人の多さでは人が一人路地に引き込まれても誰も気づかないだろう。それは一瞬のことで、悠里は息を呑んで振り返った。



 そこにいたのは―――。


< 165 / 340 >

この作品をシェア

pagetop