俺様編集者に翻弄されています!
 ――泣きたかったら泣けよ、ただし今だけだ……わかったな?


 ――小説を批判するやつは必ずいる。けど、それ以上にお前の連載を楽しみにしている読者もいること忘れんな


 いつも厳しいことしか言わない氷室から出た言葉が、妙に優しさを帯びていて、あの時、悠里はドキドキ鳴り響く鼓動を感じていた。
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