俺様編集者に翻弄されています!
 ピピピピ。


「ぅわぁっ!」


 けたたましく耳元で鳴り響く目覚まし時計のアラームに、まるで漫画に出てくる主人公のようなリアクションで高峰悠里はベッドから飛び起きた。


「な、なんだ、夢か……」


 ぼんやりとした頭がだんだんはっきりとしてくると、いつもの見慣れた自分の部屋に悠里は肩を落とした。


「あぁ、美味しい夢だったなぁ。なんで起こすのさ、もう!」


 悠里は厚底の眼鏡をかけると、ヘッドボードでいつまでも鳴り続ける目覚まし時計のアラームボタンを叩いて消した。
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