俺様編集者に翻弄されています!
「あ……」
「すみません、よそ見をしていたもので、お先にどうぞ」
悠里と同時にトングに伸ばすもうひとりの手をたどっていくと、氷室とはまた違ったタイプの美形男子がにっこりと微笑んでいた。
「お、王子様っ!?」
その瞬間、反射的にそう口から言葉が飛び出ていた。
「……え?」
「はっ!? い、いえいえ! すみませんっ、独り言です」
細い輪郭が容姿の端麗さを引き立たせ、少し切れ長の目がなんとも色気を醸し出している大人の男だった。
内心の独り言が思わず言葉に出てしまい、羞恥心で真っ赤になってしまう。
「この歳でも王子様って呼んでくれるなんて光栄だな……よかったらサラダ、取り分けましょうか?」
「あ……は、はい」
流されるように悠里は頷いていた。サラダを取り分けられてるだけなのに心拍数がどんどん上がっていく。
(今すぐサラダになってしまいたい……)
上品にトングでつまみ上げられて、皿に盛られる様子を悠里はただぼーっと眺めた。
「すみません、よそ見をしていたもので、お先にどうぞ」
悠里と同時にトングに伸ばすもうひとりの手をたどっていくと、氷室とはまた違ったタイプの美形男子がにっこりと微笑んでいた。
「お、王子様っ!?」
その瞬間、反射的にそう口から言葉が飛び出ていた。
「……え?」
「はっ!? い、いえいえ! すみませんっ、独り言です」
細い輪郭が容姿の端麗さを引き立たせ、少し切れ長の目がなんとも色気を醸し出している大人の男だった。
内心の独り言が思わず言葉に出てしまい、羞恥心で真っ赤になってしまう。
「この歳でも王子様って呼んでくれるなんて光栄だな……よかったらサラダ、取り分けましょうか?」
「あ……は、はい」
流されるように悠里は頷いていた。サラダを取り分けられてるだけなのに心拍数がどんどん上がっていく。
(今すぐサラダになってしまいたい……)
上品にトングでつまみ上げられて、皿に盛られる様子を悠里はただぼーっと眺めた。