俺様編集者に翻弄されています！

「ふふ、意外って顔してるね」


「そ、それは……あの、そ、そうですね……」


「あはは、君って嘘つけないタイプなんだね」


　徐々に砕けた口調に変わり、悠里も自然と肩の力が抜けてくる。


　嫌味のないにこやかな笑顔に、自然と打ち解けてしまうのは宮森のテクニックなのだろうかと、そんな事を考えているうちに、綺麗に盛られたサラダの皿を手渡された。



「ユーリ先生はおひとり？　誰かと一緒じゃないの？」


「いいえ、いつもこういう場ではひとりですから」


「なんだ、僕と一緒なんだね、よかったらもう少しお話しできないかな？」


「え、ええ……」


　ひとりで時間を持て余していたし、悠里は宮森の申し出を受け入れた。