俺様編集者に翻弄されています!

Chapter3

 ふわふわとした心地で起きているのか、眠っているのかわからなかった。


 悠里はアルコールのまわった頭で意識をはっきりさせようと試みると、運転している氷室の姿が目に入った。どことなく険しい横顔に、先ほどの宮森との会話が断片的に思い出される。



 あの時みたいに―――。



 悠里が最後に覚えている宮森の言葉だった。


気になりつつも朦朧とした意識では、なにも考えることも尋ねることもできなかった。それよりも今にもこみ上げてきそうなものに悠里は不快感を覚えた。


「う……ぅ」


 車が走るとともに、目の前を流れる夜景が目眩を誘う。
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