俺様編集者に翻弄されています!
「さ……ま? お客様……お客様?」


「……は、はいっ!?」


 アイスコーヒーを運んできたウェイターの声で、悠里は現実に引き戻された。

 そして、テーブルにさりげなく置かれたミルクに先程のクリームを連想してしまい、ひとりで赤くなって俯いた。



(あぁ、だめだだめだ! 何しにここに来たんだか、集中集中……)


 最近、必ず妄想するといつもの執事ではなく、氷室をモデルにしたような美男子が出てくる。


 悠里は頭をぶんぶんと振ってパソコンに向かった。


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