俺様編集者に翻弄されています!
「あ、あの……もしかして、ユーリ先生ですか?」


「え……?」


 不意に声をかけられて悠里が顔を上げると、学生のような身なりの小柄な女性がモジモジと立っていた。


「もし、人違いだったらすみません、その……私の大好きな作家さんに似てたもので……」


「い、いえ……人違いじゃないですよ、ユーリです」


 はにかみながら悠里が答えると、その女性は目を輝かせて満面の笑みを浮かべた。


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