俺様編集者に翻弄されています!
「だって、今度からユーリ先生の担当は僕だからね、作家さんのスケジュールはある程度把握してるよ」


 きらきらした笑顔と裏腹に、悠里の心はどんどん重たくなっていった。


(そうだ……今度からこの人が私の担当……)


 宮森は悠里が困惑している表情を面白がって見ているようで、悠里は嫌悪感を抱かずにはいられなかった。


「とにかく、ここで立ち話もなんだからさ、落ち着けるところに行こうか」


「え? ち、ちょっと!」


 半ば強引に悠里の手を引いて、宮森は書店に隣接しているカフェに悠里を連れ込んだ。

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