俺様編集者に翻弄されています!
連れてこられたカフェは、学生や会社員がちょっと休憩に気軽に利用できるような雰囲気のあるところだった。
前に数回来たことがあったが、あまり記憶はなかった。
宮森は適当にコーヒーと悠里にアイスティーを注文し、さぁ、お話しようかと言わんばかりにテーブルに両肘をついて前のめりになった。
「ユーリ先生、まずは書籍化に映画化おめでとうございます」
「……ありがとうございます」
「「忘我の愛」連載始まってからずっと読んでたよ、本当はあの小説をコミック化しようって提案したんだけどね」
「コミック化!? な、なんの話ですか……?」
(なにそれ! 冗談じゃない……!)
悠里は思わず席を立ってしまいそうになりながらも、気持ちを落ち着かせた。
「でも、ユーリ先生の小説はやっぱり文章でないと、その良さが伝わらないって思う」
「え……?」
「って、氷室に断固拒否されたんだよ」
コミック化の話など、氷室から一切聞いてない。けれど、自分の小説を理解してその話しを断ってくれたんだと思うと、今すぐにでも氷室に会いたくなってしまう。
前に数回来たことがあったが、あまり記憶はなかった。
宮森は適当にコーヒーと悠里にアイスティーを注文し、さぁ、お話しようかと言わんばかりにテーブルに両肘をついて前のめりになった。
「ユーリ先生、まずは書籍化に映画化おめでとうございます」
「……ありがとうございます」
「「忘我の愛」連載始まってからずっと読んでたよ、本当はあの小説をコミック化しようって提案したんだけどね」
「コミック化!? な、なんの話ですか……?」
(なにそれ! 冗談じゃない……!)
悠里は思わず席を立ってしまいそうになりながらも、気持ちを落ち着かせた。
「でも、ユーリ先生の小説はやっぱり文章でないと、その良さが伝わらないって思う」
「え……?」
「って、氷室に断固拒否されたんだよ」
コミック化の話など、氷室から一切聞いてない。けれど、自分の小説を理解してその話しを断ってくれたんだと思うと、今すぐにでも氷室に会いたくなってしまう。