俺様編集者に翻弄されています!
「マ、マイネーム イズ―――」
「……なんで日本人相手に英語なわけ? もしかしてお前馬鹿なの?」
氷室は呆れ顔で目を細めながら悠里を睨み付けた。
「……えーっと、あはは……そ、そうですよね」
(き、緊張しすぎて……!! 私なにやってるんだろ)
氷室は優に一八〇センチ以上はある中肉中背のスラリとした体格で、腰の位置が半端なく高かった。
指通りの良さそうな髪の毛は深みのある栗色で、芯の強そうな切れ長の黒い瞳が印象的だった。
「高峰悠里……です。すみません、なんだか探させてしまったみたいで」
「別に、そんな恥ずかしいボード首から提げてれば誰だってわかる」
氷室は人差し指で未だに首から下げていたボードを差して言った。
「あははは、そ、そうですよね」
悠里は我に返ると慌ててボードを鞄にしまいこんだ。
(だから恥ずかしいから嫌だって言ったのに! 加奈のバカバカ)
「お前があの「愛憎の果て」の作者か?」
不意にかけられたその言葉に悠里はぴくりとなった。「愛憎の果て」と聞き、思わず反応してしまう。
「は、はい……そうですけど」
「……ブサイク」
「へ? ……ブブブサ、ブサイク!?」
悠里は一瞬自分に何を言われたのかわからず、氷室の言葉をオウム返しにどもった。
「……なんで日本人相手に英語なわけ? もしかしてお前馬鹿なの?」
氷室は呆れ顔で目を細めながら悠里を睨み付けた。
「……えーっと、あはは……そ、そうですよね」
(き、緊張しすぎて……!! 私なにやってるんだろ)
氷室は優に一八〇センチ以上はある中肉中背のスラリとした体格で、腰の位置が半端なく高かった。
指通りの良さそうな髪の毛は深みのある栗色で、芯の強そうな切れ長の黒い瞳が印象的だった。
「高峰悠里……です。すみません、なんだか探させてしまったみたいで」
「別に、そんな恥ずかしいボード首から提げてれば誰だってわかる」
氷室は人差し指で未だに首から下げていたボードを差して言った。
「あははは、そ、そうですよね」
悠里は我に返ると慌ててボードを鞄にしまいこんだ。
(だから恥ずかしいから嫌だって言ったのに! 加奈のバカバカ)
「お前があの「愛憎の果て」の作者か?」
不意にかけられたその言葉に悠里はぴくりとなった。「愛憎の果て」と聞き、思わず反応してしまう。
「は、はい……そうですけど」
「……ブサイク」
「へ? ……ブブブサ、ブサイク!?」
悠里は一瞬自分に何を言われたのかわからず、氷室の言葉をオウム返しにどもった。