俺様編集者に翻弄されています!
視界の隅に置かれた山のようなファンレター、もちろん悠里の励みにもなるが逆にプレッシャーでもある。
ファンあってこその小説家なんだから。と何度も加奈に言われてここまできたが、新任の氷室を思うと、どっとため息が出る。
(あ、そうだ……)
ふと悠里は空港で氷室からもらったものを思い出した。鞄の中からそれを取り出して、紙袋を開けてみると―――。
「こ、これは……」
紙袋から出てきたのは、おどろおどろしいシルバー細工のドクロのキーホルダーだった。
ゆっくり左右に揺れながら、きらりと両目が光ってなんとなくそのドクロが小馬鹿にするように笑っているようにも見えた。
ファンあってこその小説家なんだから。と何度も加奈に言われてここまできたが、新任の氷室を思うと、どっとため息が出る。
(あ、そうだ……)
ふと悠里は空港で氷室からもらったものを思い出した。鞄の中からそれを取り出して、紙袋を開けてみると―――。
「こ、これは……」
紙袋から出てきたのは、おどろおどろしいシルバー細工のドクロのキーホルダーだった。
ゆっくり左右に揺れながら、きらりと両目が光ってなんとなくそのドクロが小馬鹿にするように笑っているようにも見えた。