俺様編集者に翻弄されています!
 それから加奈との電話はすぐに切って、テレビを観ながら食事を済ませた。


(明日までにプロットなんてやっぱり書けない……書くならもう一度じっくり考えたい)


 目の前でなんの躊躇もなくびりびりにプロットを破り捨てられる光景が、何度も脳裏に反芻して、悠里は重いため息をついた。


 パソコンのキーボードの上で止まっている指を携帯に伸ばして、悠里は教えてもらった氷室の携帯番号を呼び出した。

< 64 / 340 >

この作品をシェア

pagetop