俺様編集者に翻弄されています!
「いらしゃいませ、なにかお探しですか?」


「えっ!?」


 慣れないことをしてきたことを後悔し、不快指数が高まりつつあったその時、ニコニコ顔の店員が声をかけてきてビクリとなる。


「えっ、えと……あの、化粧品を探してて……」


「どういった化粧品をお探しですか?」


「その、なんていうか……」


 この年になって、化粧品のことがよくわからないなんて恥ずかしかった。

「その……ちょっと自分でもよくわからないというか……」

(うぅ……恥ずかしい!)

そんな様子を見かねた店員が、悠里を店の奥へ案内した。
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