俺様編集者に翻弄されています!
「あの、今から映画観るんですか? 六本木にだって映画館あるのに」
「今からならちょうどだな、お前、腹減ってるか?」
(話し全然聞いてないんですけど……? 氷室さんって結構マイペースな人なんだな……)
悠里は腕をまくって時間を確認する氷室をじっと見つめた。すると、そんな視線に気付いたのか、バチリと目が合う。
「……ん? 何見てんだ? 腹減ってるなら別に食い意地隠さず言えよ」
「……べ、別に、お腹は空いてませんけど……そういう氷室さんはどうなんですか?」
実は朝から何も食べていないなどと言えず、悠里はつい氷室の挑発を真に受けて天邪鬼な返事をしてしまった。
「俺もだ。じゃあ「愛憎の果て」のチケットを、お前の分だけでいいから買ってこい」
(は……い?)
「ほんとに映画観るんですか? それなら一応関係者だから……何か証明書見せれば顔パスですよ?」
「いいから買ってきな」
「は、はい……」
悠里は早く行けと氷室に言われ、一応自分の分だけと言われたが氷室のチケットも買って戻った。
(まさか自分の映画を観るなんて……想像もしてなかった)
「今からならちょうどだな、お前、腹減ってるか?」
(話し全然聞いてないんですけど……? 氷室さんって結構マイペースな人なんだな……)
悠里は腕をまくって時間を確認する氷室をじっと見つめた。すると、そんな視線に気付いたのか、バチリと目が合う。
「……ん? 何見てんだ? 腹減ってるなら別に食い意地隠さず言えよ」
「……べ、別に、お腹は空いてませんけど……そういう氷室さんはどうなんですか?」
実は朝から何も食べていないなどと言えず、悠里はつい氷室の挑発を真に受けて天邪鬼な返事をしてしまった。
「俺もだ。じゃあ「愛憎の果て」のチケットを、お前の分だけでいいから買ってこい」
(は……い?)
「ほんとに映画観るんですか? それなら一応関係者だから……何か証明書見せれば顔パスですよ?」
「いいから買ってきな」
「は、はい……」
悠里は早く行けと氷室に言われ、一応自分の分だけと言われたが氷室のチケットも買って戻った。
(まさか自分の映画を観るなんて……想像もしてなかった)