紅 × 蒼
蒼の真実
「おい」
たった一言。
それだけで、半端じゃない威圧感を放つ俺達のボス
その声を聞いて気づいたのか、女の子は帝に視点を移した。
「・・・藤宮 帝か。」
そんなボスに恐れずに、女は口を開いた。
「何者だ。てめぇ・・・なっ!?」
此処にいる俺には何が起こったか、良く分からない。
分かるのは、女が恐ろしく度胸がすわっている事と・・・・彼女の顔を見て、帝が驚いている事だけだ。
フードを被っていてよく分からないけれど、長髪に紅い髪をしている事は分かる。