紅 × 蒼



歩く事数分。


カラフルな髪色をした、世間で言う不良少年達がチラホラと見えてきた。


そして、私の目の前にある校門をスルリとくぐっていった。


この学校の生徒だから・・・当たり前よね。




私は今、17。


高校2年生と同じ年齢だが、現在学校にはいっていない。


ほぼ、行っていなかった中学校を卒業してから、組の仕事をこなしてきた。


その影響かどうか分からないが、仮にも不良と言う彼らが嫌でも輝いて見える。


この中で生きていけたら・・・。


なんて事も考えてしまう。




いけない。甘い考えは捨てなきゃ。



私はそう気をとりなおして、校門をくぐり学校敷地内に入っていった。






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