抱いてください…!【甘きゅん短編】
「お願いします!」

そう言って、頭を下げる。





沈黙が流れ、

自分の心臓の音がやけに大きく聴こえた。





必死に下げる私の頭に、ふわりと手がおかれる。


そっと頭を起こすと、俊也くんの困ったような顔が視界に入った。






俊也くんは、はぁぁ、と溜め息をつくと






「お前は俺をどうしたいんだ」


苦笑したままそう言う。
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