美しく咲き誇る
無理矢理引っ張られ(他からは引きずられて見える)
さっきまでいた部屋の前でピタリと止まった
「少し驚かしまひょか」
無邪気に悪戯を楽しむ子供のように笑うお菊さんはどんな顔でもやはり美しかった。
「芸名は何がええどすか?」
多分今だけのだよね?
面倒だし桜咲の桜にしょ…
「じゃぁ、桜で」
「桜、ええ名前どすな」
そう言うとお菊さんは失礼しますと言い部屋に入っていった
私も気合という女らしくもないものをいれ失礼しますと言い入った。
「お~!待ってましたって…舞は?」
「もう少し掛かりますのでこちらの子がその間の相手させて頂きます」
お菊さんは小声でほらと言うので仕方なく前に出た
「桜と申します。来たばかりでよぉわかりまへんがよろしゅお頼みします」
自分なりになりきった……ハズ!
「へ~すんげぇ別嬪!!」
…バレてなぃし。
え、
何かそれはそれで悲しいぞ?
「桜って言ったよな?
こっちコイよ!」
平助はすでに顔を赤くしていた
「飲みすぎですか?
顔、赤いどすよ?」
平助の額に手をあて一応熱もないかも確認した。
が、
何故かさっきより顔を赤くしたのであった
「大丈夫ですか?」
「「「「(無自覚!!!)」」」」
何故赤くなったのかわからないままだが舞は面倒になり他の会話をもうしていた。