美しく咲き誇る
「おぉ、桜咲」
土方さんが険しい顔つきのまま私に顔を向ける。
その顔のまま私を見るなと思いつつ黙って土方さんの前に座った
「相談事…というか、頼み事があってな?」
いちいち聞くな早く言いやがれ。
とは近藤さんの前だから言えるわけなく、
「何ですか?」
なんて我ながら優しい口調だと思い言う。
「実は女装をしてあるところに潜入して欲しいんだが、
まぁ、間者だ、間者。」
…殴っていいか?
私は拳を力をこめて振り上げようとした、が、
「副長~舞は女やでぇ?
女装とはちゃうやろ~」
とススムがすぐにつっこんだところでその拳を緩めた。
「あ、あぁ…そぅか…
まぁ、舞は普段男であっ ガァン!! 痛っ何しやが…る?」
「土方 さん」
「な、何だ?」