美しく咲き誇る




土方side



怒りながら広間を出て行く舞

その後山崎と近藤さんと島田の視線が痛かった。

「あーあー、舞の奴、今泣いとんちゃうかな?
誰かさんが舞に男なんてゆーたから」

う゛…

「はぁ…こんな男所帯で無理をさせてしまっているのに男なんて言われる女子が可哀想だのぉ…」

い゛…

「はぁ…副長が相手の気持ちも察してやれない人だったとは…」

チ―――――ン…


「だぁ―――――――――!
俺が悪かった!!」

「なら早く謝ってこやんと
     謝りなさい
     謝らないと   」


ちっ、面倒くさいなっ

「面倒くさいなんて土方さん!
あんた舞を傷つけておいて!
そんなんやから舞泣くんやで?!」

心ん中読んだ?!

てか…

「な、泣いてたのか?!」

うわ…

俺、女泣かせちまったよ…


俺は急いで舞の後を追った


その後広間で山崎が笑いこけていたのは俺は知らない。




土方side*end



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