美しく咲き誇る




「お騒がせしました。
申し訳ありません。
俺に、何か用ですか?」

「あ…いや…桜咲くん、
何があったんだぃ?」

近藤さんが不安そうな声色で話すが

「何、でもありません。
少し悪夢を見たくらいです。」

桜咲は何も言おうとしなかった

「本当のことを言え。
何があった?」

引かんと言わんばかりに土方さんが桜咲に言う

だが桜咲は何も答えようとしなかった

「はぁ~…
なら、他の事を聞く。
何故、お前は人斬りになった?」

その言葉を聞き彼女の顔色は

悲しく

切なく

寂しそうに


そして――――、





憎しみの色に染まった



斉藤side*end





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