美しく咲き誇る
憎しみの色ほど汚いものなどない
それは自分でもわかっている
私は汚く、醜く、
お前達のように美しく咲くことはできない
それでも
憎くて
憎くて、
許せなくて――――…
憎しみの色に染まることは自分から選んだから後悔なんてしてないけどね。
「自分から憎しみの色に染まったの。」
「その相手は?」
相手ってきたか~…
答える必要はないけど、
まぁ、
いっか。
「親だよ。
私は父上と母上が憎くて、憎くてたまらない。」