美しく咲き誇る

*舞




原田side


舞がきて早一週間が経つ

が、

舞が変わることはなかった

食事の時も誰とも話さない

稽古も一人でしているらしい

なんとなく、

あの日

舞の憎しみの色を見た俺は

舞を変えたいと思い始めた

そんな中、舞が初めての晩飯を作ることになりその付き合いが俺となった。


「舞、台所に行くぞ」

「あぁ…」

舞は黙って俺の後についてくる

やはり舞は女で仕草が女だなと不意に思う

ガンっ

「いってぇぇぇ!!」

そしてそんな舞を見ていた俺は額をぶつけた

「おぃ、大丈夫か?」

そんな俺にギョっと目を見開き覗き込んでくる

「あぁ、此処コブになるな、まず、台所へいこう。
冷やすのはその後だ」

俺は舞に引っ張られながら台所に着いた

「此処に座れ、」

舞は俺を適当な所へ座らせると己が持っていた布を冷たい水にいれその冷やされた布を俺に持ってきた。

「ほら、」



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