美しく咲き誇る
舞side
原田…左之さんと私はできたばかりのご飯を広間へと運んだ
そして他の隊士も呼びご飯を食べようとした時だった
「今日って桜咲が作ったんスよね?
毒入ってんじゃないっスか?」
試合で私に負けた奴が意地悪く笑い私が作ったご飯を指差す
「だって、桜咲は俺達のこと嫌いなんっスよ?
殺すのには絶好の機会じゃないっスか!」
嫌いは否定しないが殺すつもりはない
それを信じてもらえないのも今までの行いが悪いからだろう
自業自得じゃないか
「舞はそんなことしねぇ!
第一、俺が見ていたんだ、
舞がそんなことしたら俺は止める」
そんな私に助け舟を出したのは左之さんだった
「なんなら俺が毒味してやるぜ?」
そぅ言うと左之さんは私が作ったご飯に手を伸ばし口へほり込んだ
「うっ…」
え…
本当に毒なんて入れてないのに
「ほら!毒入ってたんっスよ!」
そしてその隊士はこんなものといいお膳に手を掛けた
「うっん ガシャ――――ん め―――― ?
は?」
その隊士のお膳は見事に外へ放り出された
「何やってんだ!!!!」
左之さんの怒鳴り散らす声に隊士は顔を真っ青にする
「てめぇ!」
「だって毒入ってるんだと思って!
まさかうまいなんて…」
「不味くても舞がせっか「大丈夫ですょ」
私は言い合いになりかけている間に入った
「貴方はこれ食べて下さい。
お膳は私が片付けてきます
すみませんでした」
自分のご飯を隊士の前に置き、私は一礼をし広間を後にした