美しく咲き誇る




沖田side


左之さんと舞さんの後を追って台所に来たが

さて、

どの時に行けばいいのやら…

ガタ

うん?

物音の方へと首を回すと

そこには平助がいた

「平助?」

「そ、総司?!
お前何やってんだよ!!」

いや、

こっちの台詞だし

「僕は気になって」

その答えに俺もと平助が言う

あの二人何気に仲良くなっていませんか?

そして言い合いをしているようだがその話内容は聞こえない

「何を話しているのでしょ」

「さぁ…」

う~ん…

あまりよろしい内容ではないのでしょうか

舞さんの怒鳴り声が聞こえます

気になっていたが何故か会話はおさまっていた

「何があったんでしょうか」

「やべ!気になる!」

僕も気になるし…行きますかなんていって行こうとしたとき

「嬉しかったぞ」

そう聞こえた舞さんの声色も表情もとても穏やかだった

今まで見た事のない心からの笑顔だった

ズキっ…

あ、

何故か心がいたい…

それは平助もだったのかとても悲しそうな顔をしていた

この気持ちを知るのはもぅ少し後の話

沖田side*end


< 56 / 181 >

この作品をシェア

pagetop