ミラーズ
悪魔憑きというのは要するにエクソシストに出てきた少女の様な人間のことで、幽霊とかに憑かれたってことだ。俺は床に着いた後にふと思った。

自分は人間からは見えるが異形達からは見えてなくて、人間からも異形は見えてない。でも俺は異形を見える。

俺は人間じゃない何かなのかもしれない、だったら神様からも見放されて当然だ。

「鏡ヲ見ロ」

何か聞こえた。きっと幻聴だろう。そうに違いない。

「鏡ノ前ヘ来イ」

耳鳴りがする。疲れてるのだろうか。

「疲レテイルノデハナイ、憑カレテイルノダ!」

鏡の前に立つ。鏡には異形が映っていた。

「ヤット覚醒シタカ京多ヨ」

「なぜ見える…オマエらには俺は見えてないはずだぞ」
< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop