放課後のキス、恋の始まり。


こんなに近くで男の子の顔、見たことない。



ほんとに、ほんとに



綺麗な顔だな―――……



なんて考え込んでいると……




「重い」



しかめっ面の久世くんが至近距離の私の顔を見ていた。





「あっ、ごごごごめん!!」




ハッとして、慌てて立ち上がろうとした時。




―――ゴンッ



そんな鈍い音が私の頭を襲った。



「痛っ……」



その衝撃のせいで、バランスを崩して―――




―――ちゅ……




「!!!???」




……鈍い音の正体は、私の机から日誌が落ちてきて私の頭に当たった音だった。



そして、その後の音の正体は―――――







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