放課後のキス、恋の始まり。


「あ!とりあえず、口!拭こうか!」


相変わらずパニックな私は、そう言って自分の制服の袖で彼の唇をゴシゴシ擦った。



彼はそんな私の腕を掴んで怪訝な表情をする。


「……大丈夫だから。それより―――……」




久世くんは掴んでいた私の腕をグイッと引っ張った。


そのせいで、私は久世くんの胸にすっぽりと収まってしまう。




え?え?


えええ?



えーと。


コレはどういう状況なのかな?




「あの……久世くん?」




私がそう尋ねると、久世くんはとんでもないことを言い出す。



そりゃあもう、




天と地がひっくり返るようなことを―――……




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