放課後のキス、恋の始まり。
1章:初夏の夢

☆夢なら目覚めて





全部、悪い夢だった。













――――――夢だったら……いいのに。








朝、眩しいくらいの朝日が差し込んだ部屋で目を細めながらそう思った。



あの忌々しい事件から一夜明けて、6月10日。






私はベッドの上からなかなか動けずにいた。




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