放課後のキス、恋の始まり。
「事故じゃねーよ。アレは必然だったんだ」
自信満々に言い放った久世くんの声が廊下に響いた。
何でそんなに威張ってるんですか、久世くん。
私はもう、彼に対して疑問しか浮かばない。
「とにかく!! 私は久世くんの彼女じゃないから!!」
そしてプイッとそっぽを向いた。
それでも彼は私の顎を掴んで、久世くんの方に向かせる。
「……哉多。」
「は?」
「久世くん、じゃなくて。哉多って呼べ」
「嫌!!」