放課後のキス、恋の始まり。


そして久世くんは、再び私に顔を近づけた。


その距離、5㎝。



あまりの近さに、顔が紅潮する。


「名前で呼ばないと、キスするぞ……」



甘く甘く響く彼の声だけが、



私を支配する―――――……





「か……な、た―――――」



そう言った私を見て、彼は笑った。



そして……




――――ちゅっ



私の額に、ふわっとキスを落とす。



< 34 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop