放課後のキス、恋の始まり。
久世くんは慣れた感じで店員さんを呼ぶ。
狭い店内だから、店員さんはすぐにやってきた。
未だに注文する品物を決められていない私は、メニューをがん見して……
あ!!
これにしよう。
―――――それは、
赤と白のコントラストが美しい、苺のショートケーキ。
そう思った瞬間。
「俺、この苺ショートで。」
と言った久世くん。
そして彼は、私の方をちらりと見る。
私も頼まなきゃ。
でも、久世くんと同じものを頼むのは
とっても嫌なので。
「私はティラミスでっ」
素直じゃないワタクシ、真柴雪花。