放課後のキス、恋の始まり。


久世くんは慣れた感じで店員さんを呼ぶ。


狭い店内だから、店員さんはすぐにやってきた。



未だに注文する品物を決められていない私は、メニューをがん見して……




あ!!


これにしよう。


―――――それは、



赤と白のコントラストが美しい、苺のショートケーキ。



そう思った瞬間。



「俺、この苺ショートで。」



と言った久世くん。

そして彼は、私の方をちらりと見る。




私も頼まなきゃ。


でも、久世くんと同じものを頼むのは


とっても嫌なので。



「私はティラミスでっ」



素直じゃないワタクシ、真柴雪花。


< 56 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop