放課後のキス、恋の始まり。
頭を抱えて悩む私と、
平然とケータイをいじる久世くん。
そんな2人の元にさっき頼んだケーキたちがやって来た。
「お待たせ致しました」
店員さんはそう言って微笑んで。
久世くんの目の前に苺ショート、私の目の前にティラミスが置かれた。
「食おーぜ」
と言って彼はフォークを持った。
……久世くん、苺ショート似合わない。
心の中でクスっと笑って、
私もフォークを持ち、ティラミスを口に運んだ。