放課後のキス、恋の始まり。


せっかく美味しいケーキを食べていたのに。


久世くんのせいで、途中から味が分からなくなった。



久世くんのばーか。


ばーかばーか。



って、そんなことを考えていたら



プレートの上のケーキはいつの間にか姿を消していた。






「帰るぞ」


「あっ、うん!!」



私は頭上に降って来た言葉に反応して、


立ち上がる。



そして彼は、スタスタと1人で歩いていき




サラリと会計を済ませた。





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