腐女子、恋愛のススメ~ケースバイ・ミキ~


(なに!?)


そう思ったのと同時に、次は目の前が真っ暗になった。

大きい手があたしの腕を掴んで、扉の中に強く痛く引っ張った。

けたたましい音と共に視界が真っ暗になって。


深くさしていた傘は一緒に持ってきたけど、肩を掴まれて手放してしまった。

口を布で塞がれて、声が出せない。



無理矢理押し倒されて、湿った不潔な空気が鼻から入ってきた。

< 11 / 22 >

この作品をシェア

pagetop