【短編】ちょっと激しく、もっと甘く。
この状況はやばいと思いながらも、一度出始めた声は止まらなくて、そのせいかどんどん激しくなって行く廉のキスに、頭がぼーっとしていた。
顔が熱い。
すると、いきなり廉は私の首もとに噛み付くようにキスをした。
突然のことにびっくりしたのと、首が弱い私は、びくんと身体が跳ねて、大きな声が出てしまった。
「どっちが気持ちいい?」
顔を上げた廉は、今度は不敵な笑みを浮かべながら、私に聞いてきた。
言わなくてもわかってるくせに。
言わせようとする廉は意地悪だ。
「廉のキスのほうが・・・いい。」
「やったあ」
廉は、満面の笑みで私のおでこにキスをした。