僕が男になった理由
辺りを見回していると扉から凄い物音と共に誰かが入ってきた。
「琉依!」
…嘘でしょ…
「母さん…父さん…」
「大丈夫!?何があったの!?琉依子!」
「え…?」
「車にぶつかったんでしょ!?大丈夫!?」
「…大丈夫…だよ」
…覚えてない。
車に轢かれた?
じゃあ何で無事なの?
何で動けるの?
わかんない。
「琉依…良かった…」
本当にそう思ってる?
まぁ今はいいや。
「ねえ…琉依…話さなきゃいけないんだけど…」
「何?改まって…」
「あのね…琉依…」
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