僕が男になった理由
折れたヒール
僕が住んでいた地域は
最近開発が進んでるからなのか、少し離れた駅でも歩いて数分の場所になんでも揃うようになってきていた。
だから雑貨屋からスーパーまでも近くて、少し寂しかった。
「近いからすぐに着いちゃったね?」
「…近いから便利だろーがよ」
「まぁね〜…でも琉依寂しそうだよ?」
「うっせ」
「素直じゃないなあ」
「ほらカート」
「は〜い」
「冬麻、野菜は夏野菜だからな」
「キュウリとか?」
「そう」
「てか琉依って料理するんだ〜」
「…弁当いつも自分で作ってんだよ」
「だから琉依のお弁当って美味しいんだ〜」
「はいはい」
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