僕が男になった理由
-パキンッ-
「え?」
「琉依っ!」
急激に傾いた視界
他人の冷たい視線
ヤバい。
間違いない。
転ける!
「…あれ?」
倒れてない。
「大丈夫ですか?」
誰この声。
「あの?」
知らない顔。
知らない声に驚く。
そしてその人に支えられていることにさらに驚く。
「ぁ…あの」
「怪我はないですか?大丈夫ですか?足見せていただきますね」
「ありがとう…ございます」
この服装は…スーパーの制服のエプロン
「このヒール折れてしまってますね」
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