僕が男になった理由



 「お待たせしました」


 「大丈夫ですよ」


 「良かったです」


 「まだ見たいものありますか?」


 「特にはありません」


 「じゃあお昼でも食べに行きましょうか」


 「はい」



 お店を出ると寒い空気で一瞬震えてしまった。



 「…その前に…これを」


 「…何ですかコレ」


 「開けてみてください」


 「…可愛い…」



 中には先程の首輪をデフォルトされたカエルのぬいぐるみと手袋が出てきた。



 「コレは」


 「誕生日プレゼントです琉依さんへの」


 「そんな…」


 「受け取ってください、俺の気持ちですから」



 あぁ…何だろうこの感覚は。



 今まで冬麻にも感じた事のない感覚…











.
< 70 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop