僕が男になった理由
「琉依さんは本当にそう思いますか?」
「…はい」
「なら…それは違います」
「なんでですか」
「俺の幸せは俺が決める物です…だから俺は絶対に幸せになります」
「そんなの」
「わからないって言うなら俺もわからないですよ。だけど俺は幸せになるし琉依さんも幸せにしてみせます」
「僕はダメなんです!僕は幸せになっちゃいけない!それに僕は絶対に池岡さんを傷付けてしまう!だから…だからっ!」
「琉依っ!」
…一瞬何が起きたかわからなかった。
ただ
目の前の出来事に呆然とした僕はいつの間にか目を閉じていた。
目頭は熱くなり…
頬に雫が流れ落ちた。
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