僕が男になった理由
「…眠い」
騒がしい教室。
狭苦しい空間で群れ合う馬鹿な雌と馬鹿な雄。
こいつら脳ミソどっか溶けてそう…。
同級生というものに興味がない僕。
興味がないって言うよりは見下してるのかも知れない。
ただの狭い空間の喧騒としか思えない。
そんな中にも至極たまに話しかけてくる物好きがいるが、全く会話をする気にならない。
世の中は馬鹿ばかり。
いつしかそう思うようになっていた。
同級生なんて同級とは言いたくない。
上級生は何だか頼りにならない雰囲気だったし。
この空間に居させられる意味がわからなかった。
中身がないよね。
つまらないよね。
そんなことばかり言われていた。
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