ただ君に、まっすぐな愛を。~あの日見つけた流れ星~
第1章
出会いは満天の夜空の下で。
………………………
「叔父さん、叔母さん、みーちゃん。ごめんね………。」
深夜1時の病院は、異常なほどに静かで、少しの音も大きく聞こえた。
『今までありがとう。みんなに迷惑はかけられないから…探さないで下さい。
ごめんなさい。ありがとう。大好きでした。』
そう書き置きを残して、窓に足をかけた。
あたしの病室は1階で全然高くなかった。
久しぶりの外に戸惑いつつも、歩き続けた。
タクシーを拾って、乗り込んだ。
「どちらまで?」と聞かれ、「どこでも。」と答えると「難しいですね。」と苦笑した運転手のおじさん。