ただ君に、まっすぐな愛を。~あの日見つけた流れ星~
車に乗って数分、ようやく家に着いたころにはもう夕方の5時を回っていた。
初夏に入ってから、日が暮れるのが遅くなって、外はまだ全然明るい。
「夏希さぁ…。」
『大きな荷物が届く前に片付けられるのは片付けとこう。』と言うことで、家具の配置を決めたり、買ったものを整理したりしていたところに急に話しを振ってきた柊さん。
買い物の時の続きかな?
「はい?」
手を動かしながら返事をした。
「なんで要は要さんなのに俺は柊さんなわけ?」
……は?
柊さんの意味不明な言葉に思わず手を止めて柊さんを凝視。
「柊さんって…名字だと他人みたいでやだ。」
やだって…。子供か。
「名字…それもそうですね。一緒に暮らしますし…。」
そう言うと一気に笑顔になった柊さん。
…子供か。