ただ君に、まっすぐな愛を。~あの日見つけた流れ星~
もう一度涙を流した。
そして、その日からあたしは入院生活を送ることになる――…。
―
――
――――
「夏希~!そろそろご飯の準備するけど…何食べたい?」
…あのね、拓真……。
あたし決めたの。
拓真となら、頑張れる。
そう思ったから。
あたし…家出する前日にね?先生に余命3ヶ月って言われて…生きる希望をなくしたの。
闇の奥底にいるあたしを救い出してくれたあなた。
どうせ同じ時間を過ごすなら…。
あたしは今まで出来なかったことをあなたとしたい……。
「あのね…すき焼き食べたい!」
たとえ…それが余命を迫らせるとしても。