ただ君に、まっすぐな愛を。~あの日見つけた流れ星~
しばらく沈黙が続いた。
しばらくと言ってもほんの2、3分なんだろうけど、今のあたしには、とても長く感じた。
その沈黙を破ったのは、金髪さん、もとい柊拓真さんだ。
「じゃあ俺は夏希が幸せになれますように…ってお願いしようかな。」
「………いいです。」
「えー、何がー?」
「あたしの幸せなんて…願わなくていいです。」
少し俯いて、呟いた。
「夏希さぁ、家どの辺?」
あたしのせいで暗くなった空気を和ませようとしているのか、急に話しを変えた柊さん。
「隣町…です。」
「ふぅん…。」
ふぅん…って……。
そっちが聞いてきたのに。
「夏希はさあ、行くとこあんの??」
「ない…です。」
そう答えた。すると、柊さんの口からとんでもない言葉が出てきた。