和久井さん、さんじょー
文化祭当日っ
「あーっ忙しいっ」
私は今受付係です。
想くんに見られないようこっそり逃げようとしたら…
ガシッ
…肩が重たいなあ。
「華ちゃんっ」
「なあにっ?」
「女に二言は…?」
「うっ」
「さあ更衣室へ、れっつごー」
と、ゆーわけで…
フリッフリのメイド服着てます。
スカート短すぎっ
想くんが、
「メイドはツインテールっこれ基礎っ」
といわれツインテール。
なんといってもこの憎たらしいネコミミ。
キィィィィイッ
ムカムカッ
「はあ…」
「あー、そんなため息ついてたら可愛いのがもったいないよっ」
ああ゛?
なんだこの見るからにちゃらそうな…
Mr.CHARA♪
って呼んだろか…って、
「椎月さんっ?」
「へっ?知り合いだっけ?」
「は?私ですよ」
「私さん?」
「いや華です、和久井華っ!」
ひどいっ
ん?椎月さん変な顔。
Mr.CHARA&HENGIN
て呼んだろか。
「うそ、華ちゃん?」
「何で嘘つかなきゃいけないんです。てか何でいるんです?」
「…」
「?」
「っめちゃ可愛いっ」
へ!?
「何、いつもこんな風にいてよーっあ、ダメだ。襲い掛かるから♪」
「あーっ椎月っ!」
「お、想!」
想くんが走ってきた。
「浬わあ?」
「いるよー、女子に捕まってるけどね」
「おいっ椎月!」
「お、きたきた」
「はあ…、捜したぞ。」
「だってモテてたからさ」
浬くんがこちらを見る。
「やほー、浬くん。」
「…誰だこいつ」
…浬くんまでひどいっ
華泣きそうっ
「浬くんまでもうっ華だよ、和久井!」
「………」
どんどん浬くんの顔が真っ赤に…。
「どしたの?」
「…本当にあいつか?」
「うんっあ、浬ツボった?」
「浬っ僕のだからね、華ちゃんばっ…はっ」
「…噛むなよ。」
「うるちゃいっ」
「噛んでるよー想。」
想くんの顔が真っ赤。
可愛いなあ
「…想くん、おもしろいっ!」
「もうっみんなばかあっ」
そして無事に文化祭は終わった。