和久井さん、さんじょー



「んで、そーゆーわけでなんで俺?」

いま家で、浬くんに事情を伝えております。

「へ?学年トップだって…想くんが…」

「そうそうっ!浬頭いいからさ」

「…椎月もだろ。」

「へ、椎月くんも!?」

「知らなかったのお?」

ドアのほうから声がする、と思ったら…椎月くんっ!

「あ、うん。まさか椎月くんが頭いいなんて…事実?マジ?」

「ひどい、華ちゃんっ」

「へ?なんでよ」

「…この、華ちゃんの無自覚っ」

…なんで私が怒られなきゃいけないの

「んで、椎月に教えてもらえよ」

「だめっ!何かあってからじゃ遅いのっ」

…?何をいってるの、想くん。

「もー、華ちゃんがいくら無防備でも襲ったりしちゃうから♪」

お、襲っ…

「しちゃったらダメなのーっ!」

想くんが必死にとめる。

「…そういうわけか。しょうがねぇ、俺が教えたる」
「へ?本当?助かるっ」

よかったあ、南国セーフっ

「華ちゃーん、俺が教えたるーっ」

椎月が抱きついてきた。
ん…?抱きついてきたっ!?

「ちょ、ちょ…やめっ…」

ぐいっと腕を引っ張られた。
浬くん……。

「おい、嫌がってんだろ」

浬くんの発言を聞き、椎月くんはニヤニヤ…

「へー、どっちかってと浬が嫌がってんじゃね?」

「………」

浬くんは、そのまま部屋へ戻った。

「もうあとちょい押し殺すと、イケるよイケる。あ、華ちゃん!やっぱ呼び捨てにしてー!椎でも椎月でもいいからさっ。呼んでもらいたいな。」

「わかりまし、た…?」

椎月くんの発言は意味がわからない。最初のほうとかさ。

「だっだめだめ!華ちゃんは僕のーっ。あ、僕の事も同い年だしさっ呼んでね!」

「コラコラ、想。しいくん怒っちゃうゾ♪」

「ギャッ、キモいっ」

んなこんなで、大暴れ。
浬くんに怒られ終了したが、想く…想と私は浬くんの部屋でスパルタ勉強徹夜会が開かれた。
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