和久井さん、さんじょー
生徒会役員、五人
さあ、入学しました。
このちょーエリート高校
“小鳥遊学園”に。
あー、憎たらしい立派な門ですことっ
…煌さん家のがヤバイけど。
予定では私を生徒会役員さんたちが迎えにくるはず…
男の子四人と女の子一人らしい…
私、想、椎月、浬くんの四人で待ってると…
あ、きた。
…ん?男の子二人…?あ
制服みると、三人?四人じゃないのかな?伝え間違いかな
「……貴女が和久井華さん?かしら、」
真ん中にいた、キレイな女の子…が前にでた。
「は、はい」
…迫力すごい、
「そう。私は二年、生徒会会長、小鳥杏樹。杏樹でいいわ。さん付け嫌いなの。呼び捨てて。敬語はこの生徒会では使わなくていいわ。」
この小鳥杏樹と名乗る彼女は、叶より上の極上美人。
黒髪なのに輝いて見える…ツヤツヤ、長いのに。手入れ大変そう。
瞳おっきぃー…
くりくりだなあ。
肌キレイ…
可愛い…。
「和久井さん?」
「あ、あぁ。わかったわ、杏樹…でいいのね?私も華でいいわ。」
想が驚いた顔してる…
この喋り方、一から叩きこまれたからあたりまえ!
…めちゃ疲れたけどね、
「皆さん、華に自己紹介を。」
「はいはーい」
銀髪のゆるふわショートカットの子が手を挙げてる…って男の子!?
想よりレベルが高い可愛さ…というか想とは別格だ。
「次は僕が紹介するよぉ?」
可愛いっ
ズキューンときた!
後ろから、想の視線が痛い…??(ノ_・。)
…キャラ被ったのを気にしているんだろうか?
「僕は、朝比奈静可。静ってよんでー。みんなそう読んでるしぃ」
と言いながら顔を近づけてくる。
わ、キレイな青い目…吸い込まれそう。…じゃなくて!
「わ、かったわ。そんなことより顔が近いわ。」
「そ、そんなことって!」
…泣く。もうすぐ泣くよ…。
想と同じタイプだな、
「ごめんなさい、そんなつもりではないの。私の事は華とよんで、静。」
「うん!華ちゃんて呼ぶー。あ、えと僕は一年生なんだ。訳があって一ヶ月前からこの学園の生徒会やってるの。ちなみに書記だよー!」
「へぇ…特例、ねぇ…?」
椎月がふむふむ、と首を振っている。
「はーい、次は私♪」
その声につられて振り向くと…
「わ、可愛い子ー!」
とーっても可愛い女の子が立っていた。
…小鳥遊学園、レベル高すぎっ!
ここに叶がいたら完璧じゃん!
あ、叶は小鳥遊学園ではないです。私立はどうしても嫌だったらしく…
本当に残念…。
「私は新美星羅!星羅でいいから!絶対星羅ね!?」
新美星羅と名乗る彼女は、制服に勝手に裾とかにフリルをつけてます。
ミディアムカットの髪型で、薄い青…
ってまさか小鳥遊学園、不良!?
まあ、本当はそうでもないらしい。
(この人達が異常なだけ)
「星、羅…?よろしく。華でいいわ。」
「華ちゃん、騙されないで、!」
「?静、何が?」
「星一くんは男だから、さ」
「?星一なんていないわよ?紹介された人のなかには」
「星一は星羅って名乗ってるだけ!」